令和7年度造園技能検定の2級受検に挑戦した現役高校生が見事合格しました!快挙を成し遂げた高校生と学校、講師を紹介いたします。
令和7年度造園技能検定2級に合格したのは福島県立会津農林高等学校環境科学科3年 佐藤優心さん(17歳)です。佐藤さんにいくつか質問にお答えいただきました!
| Q | A |
| いろいろな資格がある中で造園技能検定を選んだ理由は? | ものづくりが好きなので「庭をつくってみたい」と思い選びました。 |
| 2年生で3級に合格してから2級を目指した理由は? | 3級を受けた時に先生から「2級も合格できる」と言われて挑戦してみようと思いました。 |
| 実際に挑戦してみて大変だったのはどういったところですか? | 石組みが難しかったです。重いし、石の向きが難しかったです。判断等試験の練習では、課題にある樹木が会津に無くて、実物を見るために先生と星さんと郡山市の公園まで行きました。学科の試験問題も範囲が広く難しかったのですが、テキストの過去問題を繰り返し勉強しました。 |
| 見事 合格!今のお気持ちは? | とても嬉しいです。練習はつらい時もあったけれど、達成できてよかったです。 |


取材に同席して頂いたのは、会津農林高等学校の技術担当國分輝先生と外部講師 ㈲星光園 代表取締役 星秀隆さんです。星さんは、厚生労働省認定の「ものづくりマイスター※」であり長年、会津農林高等学校で造園技能検定の講師を務めています。また、当協会の理事も務めています。
※ものづくりマイスターは該当業種技能士1級をもち、実務経験15年以上、実技指導の経験があり、後進の育成に努めるものが認定されます。
國分輝先生は当協会で実施した造園技能検定実技予備講習会に参加され、2級の作庭課題と判断等試験の予備講習を受講されました。その講習で学んだことを生徒の佐藤さんと共有し、自校で星さんの指導を受け、國分先生も見事2級に合格されました。

講師を務めた星さんは「佐藤さんは、まず2年生で受けた3級の実技試験(作庭)の出来栄えが本当に良かった。これは2級もできると確信したが、必須科目でも資格でもないので、あとは本人の意思次第だった。打診したところ彼女は挑戦すると言ってくれたので、私もぜひ教えたいと思った。國分先生と一緒に受検することにしたため、2月頃から急いで準備し4月には受検の申請、そして夏の間、二人とも一所懸命練習した。3年生の夏は忙しい時期だったし、暑くて体力もつらいし、厳しく指導した時もあったと思うが、よく頑張った。素晴らしい結果を出してくれたと思う。」とお話しされました。
造園技能検定は国家資格で、専門高校での3級受検は一般的に行われていますが、2級の実技試験は現役の造園業者であっても難易度は高く、高校在籍中の取得には練習時間や技能の面でかなり大変なこともあったと思います。今回の快挙は、本人のやる気と会津農林高等学校の教育環境と熱意のある先生方のバックアップ、また家族のサポートがあって実現した大変名誉ある実績です。

最後に、佐藤さんから夢をお話していただきました。「いつか自分の庭をつくりたい」
あらためまして、佐藤優心さん、造園技能検定2級合格おめでとうございました!!
取材に応じて下さった、佐藤優心さん、國分孝男校長先生、環境科学科長の皆川良輔先生、技術教諭の國分輝先生、㈲星光園の星秀隆さん、会津農林高等学校の皆様、ありがとうございました。

