街路樹剪定士

美しい街づくりにおいて、欠くことのできない街路樹剪定。
その剪定基準を明確にし、技術力をさらに向上させるために、(一社)日本造園建設業協会が1999年に「街路樹剪定士認定制度」を発足させ、資格試験に合格した者に対して「街路樹剪定士」の資格を認定するものです。認定された街路樹剪定士は、樹木の生理・生態や街路樹に関する専門知識と、伝統的な職人芸とも言える技能を併せ持ったスペシャリスト。ひとりひとりが、街路樹の美観を維持し、機能・効用を最大限に発揮させるために必要な能力を充分に備えています。労働者のもっている技能を一定の基準によって検定し、これを公的に証明する制度であり、技能労働者の社会的、経済的地位の向上を図り、あわせてわが国の技能水準の向上に資することを目的とするものであり、この技能検定は職業能力開発促進法に基づいて実施されています。

■ いま、求められるスペシャリスト

現在、街路樹剪定に求められるのは、これまでの対処的な剪定のみならず、長期的かつ総合的な計画・実行・メンテナンス能力を有したスペシャリストの存在であるといえます。そうした人材育成のための留意点として、下記の項目があげられます。

・剪定の基本を守る

 ・樹木の特性を考慮した剪定

 ・その木らしい樹姿を創出

 ・並木の統一美を表現

 ・樹木と生育環境を考慮した剪定

一般社団法人日本造園建設業協会HPより抜粋

■資格取得について

「街路樹剪定士研修会」の概要

研修会の内容(予定)

内容●Ⅰ.総論
●Ⅱ.各論
 1. 街路樹に関する基本的事項
 2. 剪定
 3. 病虫害
 4. 植栽基盤整備
 5. 安全衛生管理
●Ⅲ.剪定のケーススタディ
●Ⅳ.支部のケーススタディ
学科研修
《剪定・安全衛生の実技》実技研修
学科研修の様子
実技研修の様子

街路樹剪定士研修会は、受講資格を問わずだれでも受講できます。日時・申込・受講料等については日造協各支部で行っています。※実施していない支部もあるのでお問い合わせください。

「街路樹剪定士試験」の概要

(1)受験資格

次のいずれかに該当し、かつ街路樹剪定士研修会、および労働安全衛生法に基づくフルハーネス型墜落制止用器具(※)の特別教育を受講した者は、剪定士認定試験を受験することができる。 
  ① 1級造園技能士である者
  ② 2級造園技能士で当該資格取得後2年以上の剪定業務経験がある者
  ③ 樹木の植栽工事又は剪定業務に直接従事した実務経験の合計が7年以上ある者
  (※)フルハーネス型墜落制止用器具の特別教育について、詳しくはこちら(厚生労働省ガイドライン)をご覧ください。

(2)日時・会場・受験料
  ・各支部で開催する

(3)申込方法
  ・各支部 

(4)試験の内容(予定)

試験時間内容
学科1時間・研修内容より出題
・4者択一式問題を20問程度
実技試験時間数は受験者の人数・樹種により異なる
《再受験時の特例について》

過年度受験し学科試験又は実技試験の一方のみを不合格になった方に限り、
受験の年の翌年から3年後まで、合格した学科試験又は実技試験の受験を免除します。
ただし、不合格の学科試験又は実技試験を再受験する場合は、
当該年度における学科研修又は実技研修の受講が必要です。

※2020年度の開催縮小に伴い、2017~2019年度の片方合格者について免除期間を延長します。
●2017年度合格の試験→2022年度まで免除
●2018年度合格の試験→2023年度まで免除
●2019年度合格の試験→2024年度まで免除
詳しくはこちら

※新規認定者向け
開催地は現状で決定しているもののみ表示しており、随時更新致します。
リストにない都道府県でも開催スケジュールが追加される可能性があります。

(5)2023年度 街路樹剪定士研修会 開催状況:(2023年12月05日時点)
  開催地、スケジュールはこちらをご覧ください。

※開催地は現状で決定しているもののみ表示しており、随時更新致します。
リストにない都道府県でも開催スケジュールが追加される可能性があります。

■ 資格更新手続きについて

街路樹をとりまく最近の状況や、認定資格制度の透明性、公平性、厳格化が求められる状況に対応して、「街路樹剪定士」の技術力と資格の位置づけを高めるため、5年ごとに資格更新を実施しています。
街路樹剪定という技能を伴う技術分野においては、資格取得後も技能の維持、向上に努めることは当然であり、更新による資格認定はきわめて大切なことです。
資格制度の重要性をご理解いただき、お早めに更新手続きを行っていただきますようお願いいたします。

※申込方法・必要書類の詳細については 

一般社団法人日本造園建設業協会 街路樹剪定士 (jalc.or.jp)をご確認ください。